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青田に吹く風。

雨の少ない香川県ですが、平野に恵まれ、稲作も盛んです。
いまの季節は稲が青々と茂り、夏の青空に緑の田んぼが映えますね。

梅雨の田植え時には、細い糸のようだった稲葉が、暑さが増すにつれてぐんぐん伸び、

今は目にもあざやかな緑葉に。水田はまるで、ふかふかの緑のじゅうたんのようです。

太陽の光を浴びてきらきらと輝く葉は、ほんとうに美しく、昔ながらの言葉で「青田」と呼ぶのがふさわしく感じます。

太陽の恵みと水の恵み、そして人が手をかけて育てた証…。
美しい水田の背景には、いろんな恵みと努力があって、だからこそ、私たちは青田に感動するのかもしれません。

昔は、田仕事で大変なのが除草作業だったとか。
たしかにいまの季節、暑くて庭に咲く花は少ないのに、雑草は伸び、雨上がりの翌日は草抜きに大わらわです。

緑の芝生もぐんぐん伸びて、
額に落ちる汗をぬぐいながら、芝刈りをしています。

狭い場所なので、両手ばさみで刈るのですが、
きれいになった!と思った数週間後には、また伸びて…。
水稲と同じイネ科ですから、いまが成長期なのでしょうね。

 

近所の散歩コースでは、ため池のそばに水田があります。
暑い日差しのもとで、元気いっぱいに育つ稲の生命力には驚かされます。

高台から眺めると、水田は冴えた緑色に輝き、まさに青田そのもの。吹き渡る風に稲葉がさらさらと揺れる様子も美しく、
少し強い風のときは、葉が波のようにうねって、風の通り道を教えてくれます。

昔の人もきっと、水田を眺めて、ゆたかな気持ちになったのでしょう。
風に揺れる青田の風景は、いまも昔も、そんなに変わらないに違いありません。

山の方へ出かけてみると、もう穂が出ている田んぼがありました。
コシヒカリは田植えが早く、収穫時期も早いと聞いたことがあります。
いっぽう、暑さに強い香川の新品種「おいでまい」は、収穫時期が遅いようで、秋祭りが過ぎてから稲刈りをしています。

「おいでまい」は、粘りが少なく、ぱらっとしているのにおいしくて、もち米が大好きな私でも、すぐにファンになりました。
一年のうち3分の2は、知り合いから買った香川のコシヒカリを、それを食べきったあとは、近所の産直市で「おいでまい」を買って食べています。

米どころといえば、北陸のイメージがありますが、香川でも、おいしいお米が食べられるのはうれしいですね。

まだしばらく夏の暑さは続きますが、アキアカネが飛ぶようになると、稲穂も色づき、やがて収穫時期を迎えます。
今年もどうぞ、おいしいお米がとれますように。
風に揺れる青田を眺めながら、黄金色の実りの秋を思い浮かべました。

……soraiでは、お客様の”暮らしに寄り添う家”をご提案しています。
あたたかみのある木や自然素材を中心に、ご希望に合わせた仕様と設計が可能です。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

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