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ひとことでは語れない、自然素材の家。

住宅建築において「自然素材」という言葉をよく聞きます。「天然素材」ともいわれ、人工的な化学物質を使わない建材のことをいいます。

「自然素材」とは、どういったものがあるのでしょうか?
お家の骨組みとなる構造材、床や壁など直接肌に触れる部分に使用される内装材などの無垢の木材、漆喰や珪藻土などの塗り壁材はとても有名です。
その他にも、藁や竹、和紙や瓦などの陶器も自然素材に類するものでしょう。

そういった自然素材には蓄熱性、調湿性、素材によっては消臭効果などのうれしい機能があり、機械に頼らずとも自然に生活を快適にしてくれる性能が備わっており、湿気や熱をすったり、はいたりして呼吸をしていると言われています。

壁の中の断熱材にも木質繊維や羊毛などを使用した、自然素材を考えませんか?

目に見える部分が自然素材であっても、壁の中がビニールや発泡スチロールに満たされていれば、うまく呼吸が出来なくなってしまい、性能の上でいえば、とてももったいないことになってしまいます。
断熱材は家が建ってしまったら見ることが出来ない部分ですが、自然素材の性能を余すことなく享受するために、注目したいところです。

 

 

日本は先進国の中でもシックハウス症候群の症状に悩んでいる方が多いと言われています。
「シックハウス症候群」が社会問題となってからは、住宅に使う建材や塗料、接着剤などから検出される化学物質についての安全基準が設けられましたが、それでもシックハウス症候群はなくなりません。
なぜなら使っている建材が安全基準をクリアしているからといって大丈夫だとは限らないから。
特に小さな子ども、お年寄りはアレルギー症状が強く出てしまいます。
1つ1つの建材から揮発する化学物質の量は微量でも、使用しているさまざまな建材から排出されているとすれば、その総量が体に害をもたらす量となることは十分にあり得ます。
だからこそ、予算が許す限り、ぜひ自然素材を取り入れてみて下さいね。

そのため「自然素材の家」を検討される方が増えていますが、「自然素材の家」を謳った「自然素材風の家」が多く販売されています。
現代の日本では、5%でも100%でもオレンジジュースといった具合に、建材の表現に対して厳しい決まりはないという現状ですから、販売者は「自然素材」と言いますし、建材の知識がなければ本物かどうか見分けることも難しいでしょう。

「自然素材の家」とはアレルギーの心配なく「住まう人が健康で暮らせる家」の事。
コスト以上に価値があることに間違いはありません。

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