住宅の建築現場はたくさんの専門の職人さんの手によって、何カ月かけて「家」になっていきます。
その現場で飛び交う言葉「納まり」についてピックアップ。
実はこの言葉、職人さんだけでなく、いい家をつくりたい私たちにもとても大切な言葉です。
「納まり」とは、使い勝手のよさと見栄え上から、部材どうしの関係性や仕上がり具合、落ち着き具合のことをいいます。
2つまたは3つの部材が、取り合う(違う素材が接合する部分やその接合部分の処理を調整すること)ときの細工の仕方、もしくは合理的な形で完成した状態のことを「納まりがよい」といった使い方をします。
各材料の取り合いや取り付け具合のバランスが良いと、家屋の強度も増し、美しく仕上がりますし、
納まりが悪いということは精度が低いということですね。
「納まりのいい」状態は実際の現場で目指す形のひとつで、特に注文住宅において大工や職人さんの腕の見せ所です。
図面上では想定できない要因によって、実際には納まらないことがあるため、納まりよく仕上げるには、部材のクセともいえる特性を理解する必要があり、大工や職人さんが持つ経験やスキルが必要であったりします。見栄えだけでなく、不具合や雨漏りの原因にもなるため、品質を維持するためにも納まりよく施工することが重要です。
soraiがあつかう、木の注文住宅では既製品を使うことが少ないので、納まりを考えることは特に重要です。
大事な納まりは詳細図を描き、完成時に出来るだけシンプルに見えるように納まりを考え、自社の大工と職人が、経験・スキルをもってそれを施工します。
「納まりをよく」造るには丁寧に物事を進めなければなりませんし、丁寧に行うには心掛けが必要ですし、「納まりのよい」ものにしたいと思えば想いを込めることが大切です。
細かい部分一つ一つが「納まりがよい」状態になっていることによって、多くは見えなくても、空間全体がすっきりとシンプルで「納まりのよい」空間に見えるから不思議です。
壁と壁、壁と柱、柱と梁、壁と床、造作の棚と壁、柱と棚の接合部分など細かい部分を見てみるのは、少し楽しいかもしれません。
また、見学会や出かけた先のお店などで「納まり」を気にして見てみるのはいかがでしょうか?
soraiは「納まりのいい」木の家づくりをご提案いたします。